電話では物別れに終わったカード会社への過払い金請求。
今年であれば間違いなく横飛ばしは認められ、マンスリークリアの過払い分をカードローンに組み入れができ、利息は大きく減ったと思われます。
ですが、私が請求したのは過払い金が戻ってくると叫ばれ始めたころ。
まだテレビでは武富士ダンサーズも踊っていましたし、日栄の問題も大きく取り上げられている頃でした。
電話で無理なら訴訟を起こすしかない
その当時も無料の弁護士相談を利用したのですが・・・
横飛ばし計算について理解がある弁護士さんは見当たりませんでした。
しかも、実際に依頼するとなったら、横飛ばしは認められないかもしれないが依頼費用は掛かりますといった対応でした。
お金がないから借金しているのに。
お金がないから、支払いが苦しいのに。
そのことを涙ながらに訴えていたところ、ある弁護士さんにこう言われました。
「自分で訴訟を起こすことも可能だよ。訴状などは裁判所に行けば書き方も教えてくれるし、個人には間違えていても寛大に対応してくれるよ」
その時は無茶だとは思いませんでした。
何とかお金を取り戻そうと必死で勉強しました。
そして、弁護士さんに言われた通り、自分で訴訟を起こすことにしました。
予想以上に大変な訴状
訴状の作成や内容など、今ほどネットで情報が落ちていない時代では大変な事でした。
名古屋式を必死で勉強したり、実際の訴訟を裁判所で見たり、必死で勉強しました。
それでも実際に作った訴状を裁判所に持っていくと、予想以上に訂正がありました。
まず、印刷の書式から始まって、1ページの文字数。
訴状の閉じ方や期日などの専門用語。
ちんぷんかんぷんになりながらも何とか完成させ、いよいよ提出を待つのみとなりました。
またしてもお金がない・・・
みなさん、予納ってご存じですか?
裁判所に訴訟を起こす際にあらかじめ切手を預けて、そこから相手方に書類を送ったりする制度みたいなのですが。
切手代で6000円。
そんなお金ないですよね。
当然、そんな金がない私は、これから訴訟を起こす会社のカードでキャッシングをしてやり過ごそうと考えましたが。
そうすると今まで頑張って計算した訴状が水の泡になると思い、一度帰りました。
その後、お給料日の後に無事に訴状を提出することができました。
あの時は、本当にすっきりした気分でした。
その後の展開を考えると、何をのんきにと殴ってやりたい気分になりますが。
何とか一歩踏み出した爽快感があったことだけは覚えています。
この後が、本当に大変でした・・・