すべてはほんの些細なことから・・・
今から10数年前、都内にある私立大学理工学部を卒業した私は、その当時のリケジョの波にも乗って、あまり終活に苦労することもなく就職しました。
普通のOLになって、いい人を見つけて、結婚して子供をつくって・・・
そんな事を学生の時に考えていましたが、初任給の高さから総合職ではなく営業職として就職してしまいました。
昔から流されやすい性格の私。
実際に今から考えても、その会社のお給料はそこそこ高かったと思います。
会社から頂けるお給料の他に毎日、外勤費と呼ばれる日当を非課税でもらったり、持ち株を頂けたり。
思えばこの頃は、自分のお給料の範囲内でしっかりとやり繰りが出来ていたのだと思います。
すべては一括払い
きっかけは友人の旦那さんでした。
某クレジットカードの会社に勤めておられ、とてもにこやかで人柄がよい方でした。
たまたまご自宅に遊びに行った際に、
「もしよかったら、カード作りませんか?実はキャンペーンで困っていまして」
当時、趣味でダイビングをしていた私は、「しっかりと損しないカードはないかな」と考えているところでした。
また、入社した会社も比較的信用が高い会社であったため、会社の同期も複数カードを持っていることは知っていました。
「友人も困っているし、ステータスも高いカードだし作っちゃお」
そんな事を思いながら、簡単な気持ちで作成したことを覚えています。
そんな思いで作ったカードは同期に見せびらかしたい事もあって、ほとんどの場面で活用。
ほぼ一括払いにしてました。
当時のクレジットカードの限度額は100万円
瞬く間に限度額まで達してしまいました。
一回払いで支払いを続けていたのですが、遂には自分のお給料の額よりも大きな返済額がやってきました。
「どうしよ。。」
その当時はまだ支払いの明細書が自宅に郵便で届いていた時代です。
支払い明細の他に「リボに変更すれば返済の負担も軽減」との案内もありました。
「これだ!!」
すぐにリボ払いの申し込みをしました。
当時の私は無知だったのですが、カード会社も無料で分割払いに変更をしてくれた訳ではありません。
カードで購入した金額の「年利15%」くらいで割賦購入をしただけでした。
全く衰えない物欲、何とか支払いを乗り越えた私は、2枚目、3枚目のカードを作りました。
もちろん、支払いは分割、もしくはリボ払いで。
そんな生活を何年か続けていた時、自分の人生を全く変える出来事がありました。
FXや仮想通貨のブームです。
当時、FXの入金はカードでできる時代もありました
日本でFXのレバレッジ規制が行われた後も海外の会社はまだまだ200倍とかの証拠金で取引ができていました。
ドル円を1枚持つ感覚で10枚動いているような感じです。
この緊張した生活を明け方までやって、土曜日の朝もやって。。
まったく男っ気もなく、のめりこんでいきました。
天気はある日の明け方にやってきました。
謎のアラート音
朝、ご飯を食べて、ソロソロ出かけようとしていたところに「チーン」ってものすごい澄んだ音が突然なったんです。
「チーン」って。
なんのことかわかりませんでしたが、薄々かんずいていたことがありました。
ゴクリと唾を飲みます。。
結果は、、「ゼロカット」・・
毎日コツコツ積み上げたものを一瞬でゼロにするゼロカット。
これで何百万円やられたことやら。
私、損切がとても下手なのがよくわかっています。
現在のコロナショックでも、ビットコインで25万円負けています。
しかもロスカット後は必ず上昇するというオチも。
こんな生活でいつまで生活できるのかな。
いつまで旦那さんに内緒で生活できるんかな。