「銀行カードローン」は、申し込みが済んでいれば、あらかじめ決められた利用限度額まで、いつでも必要なときにATMを使って借り入れができます。人に会うことなく、手軽にお金が引き出せるので借金がしやすく、金融庁から借りすぎが警告されています。借りすぎてしまう理由としては、総量規制適用外だからです。
手軽にお金が借りれるって危険ですよね。
銀行の借入と総量規制
今回は、銀行の借入と総量規制について説明していきます。
一般財団法人 全国銀行協会が、「銀行カードローンに関する消費者意識調査」の結果を公開しています。2020年1月に行なわれたインターネット調査には、20歳から69歳の男女約2,000人が回答しています。これを基に統計しますと、平均借入金額は約150万となります。また借入期間で4年以上利用している人は約43%に及び、短期間で完済ができないことが分かります。
総量規制とは
ここで総量規制について説明していきます。
総量規制とは、貸金業者から借りられるお金の総額の上限を規制する法律です。その内容を簡単に説明すると「貸金業者が行う貸し付けは、ご本人の年収の3分の1を超えてはならない」というものです。つまり、お金を借りる側から見れば、「年収の3分の1までしか借りられない」ということです。
ここで言う貸金業者とは、消費者金融や信販会社になります。つまり、銀行は貸金業者ではありません。
また、クレジットカードでのショッピング(買物)による借金も、総量規制の対象外となります。
総量規制にあてはまらない貸付も
総量規制にあてはまらない貸付も紹介していきます。
総量規制にあてはまらない貸付
2. 自動車購入時の自動車担保貸付け(いわゆる自動車ローン)
3. 高額療養費の貸付け
4. 有価証券を担保とする貸付け
5. 不動産を担保とする貸付け
6. 売却予定不動産の売却代金により返済される貸付け
他にも、総量規制の例外貸付はありますが、基本的には上記がメインになります。
銀行カードローンを利用している方の借金の金額は、自分の年収に対して、どれぐらいの割合なのでしょうか。
結論から申しますと、年収の1/3以上の借金がある人は全体の約40%以上に及びます。また、年収以上の借金がある人は、全体の約15%に及びます。
上記で説明した通り、返済困難・借金が減らない方は、やはり一人で解決しようとせず、弁護士や司法書士に相談することをオススメします。